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しょーしきのしょーじきしんどい。
少色適当なことを適当に書きます。
M&B(肉と賭け)エピローグ
プロローグ 第一話 第二話① 第二話② 第三話① 第三話②


 その週の末日、菜摘は県民会館で開かれている、人の本物の死体が見れるという触れ込みの催し物に来ていた。傍らには、庵が居る。

「しかし、誘ってみてなんだが、やっぱりきついものがあるな、コレは」

 開腹された人体の前で、庵が顎に手を当てて嘆息した。自分から誘っておきながら、なんと言う言い草だろう。

 わざわざ今日のために、新作のスカートと、デザインが凝られたブラウスを、朝二時間かけて選んだというのに、庵のほうはそれを誉めも何もしないのが、かなりの不満だった。

「……わたしも、デートコースには向いてない場所だと思うけど」

 それをいうと、庵は首を傾げて、

「……ひょっとすると、あんまり楽しんでないか?」

「あまり。――生きている人の肉はいいけど、この人とたち、皆死んでるし、美味しくなさそう」

 それは正直な感想だった。展示されている死体は、プラストミック処理されているとかで、どれもこれもプラスチックのように硬いし、目がガラス球なのも逆に興ざめだった。

「だから不機嫌だったのかよ……なんだよ。そういうことは早くいってくれよな」

 いや、そこは察しろよ、お前。

「じゃ、仕方ねえな。ちょっと早いけど、山特行くか。どうせ、昼時は込むだろうし」

 庵はケータイを取り出して、時間を見ながらいった。今やっているイベントを知っているということは、もう少し時間が立ってから行くつもりだったのだろう。

 県民会館から出たところで、庵はポケットに手を入れて、いつものものを二つ取り出して、菜摘に渡してきた。

「行くかどうか決めようぜ。目が八以上なら行くってことで」

 菜摘はさすがに慣れてきたとはいえ、こういった日にまでそんなモノを持ち出してくる精神に呆れながらも、そのサイコロを手の中で一度転がして、地面に向けて放り投げた。

 ――――後で知ったことだが、そのサイコロは、四の裏が四になっていた。
                                                            M&B――了
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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